JESD 日本うつ病就労移行支援協会

心のセルフケア、皆さんは実践していますか?今やセルフケアは厚生労働省からも推奨されていることなのです。自分の心身を労わるケアについて、就労と結びつけながら考えてみましょう!

2018-07-31

ビジネスマナー講座『心のセルフケアについて~セルフケアシートを運用しよう!~』

こんにちは!JESD(ジェスド)新横浜の就労継続支援A型で働いている市川です。

暑い!!とにかく暑い。もうそれ以外に言葉が出ないと言っても過言ではない日々が続いております。皆さま、体調を崩していませんか?水分補給と食事、それに十分な睡眠をとり、無理はせずに冷房や扇風機を活用しましょう。外出時は日陰を歩く、うちわや扇子を持つ、日傘をさすといった対策も有効ですよね。暑さが落ち着くまではお互いに気を付けて過ごしましょう…!

 

さて、恒例となりましたビジネスマナー講座の記事でございます。

今回の講座は『心のセルフケアについて ~セルフケアシートを運用しよう!~』です。

講師は新横浜事業所のサービス管理責任者である柴田支援員でした^^

日々のセルフケア、読者の皆さまは実践していますか?

いや、そもそもセルフケアとは何か…そしてどんな役割があるのか…?

この記事を通して、改めて考えてみませんか?

というわけで、さっそく内容に入っていきましょう!

 

講座の目的

今回の講座によって学ぶことは2点。

・心のセルフケアとは何を目的にしているのか?ポイントはどこなのか?

・メンタルの状態が悪化したとき、どうやって回復するか?

これらについて考え、自分流のセルフケアを身につけておけば、就職して仕事をするなかでストレスや疲労が溜まったとき…

・心身の状態が崩れる前に対策を打つことができる!

・状態が悪くなったとしても、回復までの時間を短縮することができる!

安定して仕事を続けていくため、また、日々を健康的に過ごすためには、心のセルフケアがとても重要な役割を果たしているとわかりますね。

 

なぜ心のセルフケアが大切なのか?

上記で心のセルフケアの重要性について簡略的に説明したわけですが「それはわかっているよ!」と思う方もいらっしゃることでしょう。では就労と結び付けながら、より具体的にセルフケアの必要性を見ていきましょうか。

まずこちらのデータをご覧ください。

出典:『障害者の就業状況等に関する調査研究』(2017年 JEED)

 

障害種類別の「就職してから1年後の職場定着率」なのですが、精神障害者がワーストとなっています。せっかく就職しても一年経たずに辞めてしまう人が多いのが現状です。

なぜこれほどまでに定着率が低いのでしょう?

…それは、次のようなメカニズムが存在していることが大きく関係しています。

まさに負のサイクル。これは障害の有無に関わらず陥る可能性があるサイクルではありますが、メンタルの調子が崩れやすいことでその可能性は大きくなります。そして雇用する企業側は、定着率の低さを危惧しています。

 

就活中、または就労を目指して準備中の方々にとっては少なからずショッキングな内容だと思います。しかし!ここで視点を変えてみましょう。

企業としては「心身の調子を安定させながら就労できる人」を求めており、さらに「障害の状態やその人のスキルがわかりにくい」ことが困りごとのひとつになっているわけですね。

そして就労する当事者としては、先に説明した「負のサイクル」に陥ってしまうことが大きな困りごととなっており、それによって離職につながってしまう可能性が増大してしまうわけです。

これらを解決するには…

・心のセルフケアを身につけて、自分流の回復方法を実践できる。

・セルフケアができるということ、そしてメンタルの状態や傾向を的確に企業へ伝える。

この2点がカギになります。

 

JESDでは、この2点に同時に取り組める『セルフケアシート(Kシート)』を、毎日記入しています。セルフケアをしっかりと身につけてから就労を目指すということですね。

このセルフケアシート…JESDではおなじみのシートですが、初耳の方はどんなものか気になりますよね?次の項目で詳しく見ていきましょう!

 

これは便利!セルフケアシート

ずばり下記のような目的と特徴があるのです。

■目的:セルフコントロールを身につけて、長期的に働くため。

働きながらセルフコントロールをするのは簡単なことではありません。ストレスや疲労の蓄積に気づかず体調を崩してしまったら、仕事に直接影響が出ますよね。パフォーマンスが低下し、回復できなければ欠勤も考えられるでしょう。自分の体調変化に気づいたり、変化の傾向をつかんだりするためにも、自分の状態を客観的に把握できるセルフケアシートはとても有効なものです。

 

■4つの特徴

①障害理解の促進

肝心のセルフケアシートの実物ですが、次のようなものです。

各項目(サイン)はいくつもの選択肢の中から自分で選ぶことができます。シートで「見える化」することで、病気や障害の理解が進み、自分と上手に向き合う機会が生まれます。その日の状態が、パッと見てわかりやすいですよね。

 

②少ない負担で高い効率

朝と夕で2回記録をつけるのですが、慣れれば(1回)1~2分で完了します。担当の支援員(就職後は上司など)に報告する際も「見える化」がされていることで1~2分で情報を共有することができます。チェックにかかる負担が軽いので、毎日記録することへの抵抗感も自ずと少なくなりますね^^

状態が良いときも悪いときも、毎日続けて記録していくことが大切です。まさに、継続は力なり!

 

③配慮提供が容易

先述したように企業は「安定して就労できる人」を求めています。働く側としても、安定した体調で働くことは理想ですよね。そのための必要な配慮を企業に求めるとき、自分の状態を継続的に記録したデータがあれば、的確かつ効率的に要求ができます。ここでも「パッと見てわかりやすい」ことが大きな利点となっています。

 

④職場内コミュニケーションの誘発

ちょっと難しそうな小見出しとなっていますが、要するに「職場内で自分の状態を(セルフケアシートを通して)共有してもらう(理解してもらう)ことで、相談しやすくなったり、コミュニケーションがとりやすくなったりする」ということです。職場がそういう環境ならば、安心して気持ちよく仕事ができそうですね^^

 

リカバリープランとは?

仕事でも勉強でも「集中する時間」と「回復する時間」を明確にしておくことで、安定した状態を維持しながら取り組むことができます。そして短時間で回復できるトレーニングを積むことで、セルフケアが上手になっていきます。さながらセルフケアマスター!

「1時間仕事に集中→5~10分で回復→また仕事に集中」…これは一例ですが、こういったサイクルをコントロールできたら理想的だと思いませんか?

ここで「短時間で回復するための方法=リカバリープラン」の例を挙げてみます。

ちなみに講座を受講している利用者さまからは「好きな音楽を聴きながらベッドで横になる」という実践例が挙がりました。ん~、想像するだけでリラックスできそうです♪

 

心と身体のセルフケア

ひと昔前と比べると「心の病気は誰でもかかりうる」という認識はずいぶん広く認知されてきたと思います。その証拠に、厚生労働省からもセルフケアが推奨されています。

厚生労働省『心もメンテしよう』Webページ

 

最後に、心と身体のセルフケア方法を一例としてご紹介します^^

 

★今の気持ちを書いてみる。

もやもやした気持ちを抱えて苦しいときは、それを「紙」に書いてみましょう。文章を書くのが苦手なら、イラストや漫画、意味のない落書きなどでもOK!

つまり頭の中で考えるだけではなく、手を動かすということです。紙に書き出す(ぶつける)ことで、抱えている悩みを客観的に見ることができます。その結果、焦りが和らぎ、落ち着いて物事を考えられるようになります。

 

★身体を動かす。

運動にはネガティブな気分を発散させたり、心身をリラックスさせて睡眠リズムを整えたりする作用があります。特に効果的なのが有酸素運動(軽いランニング、サイクリング、ダンスなど)ですが、自宅の近所を散歩するだけでも効果があります。緑の多い公園で軽く体を動かすのも気持ちよさそうですね(水分補給をお忘れなく!)

頑張りすぎると逆に疲れてしまうので、「ああ、すっきりした!」と思える程度を目安にして、継続して行っていくことが大切です。ここでもやはり、継続は力なり^^

長く続けるためには、無茶は厳禁です(はい、私も気を付けます…)

ちなみにJESD新横浜事業所では、月・火・木のお昼休みの後、ラジオ体操をしています。これがなかなか程よい運動になるのですよ~!オススメです^^

 

★失敗したら笑ってみる。

これは講師の柴田支援員からのメッセージでもあります。

「笑い」心を軽やかにして、つらい日々を乗り越える力をつけてくれます。状況にもよりますが、厳しい出来事でも視点を変えると笑えたり楽しんだりできる側面が見えることがあります。そう思えると、気持ちがグッと軽くなります。

もし失敗しても、自分を責めたり恥じたりするのではなく、潔く失敗を認めたうえで「やっちゃったなぁ」と笑い飛ばすのもアリです。

「そんなお気楽でいいの?」「絶対無理だよ…」と思われるかもしれませんが、これはユーモアのセンスを磨くトレーニングのひとつではないでしょうか?(もちろん悪ふざけとは違います)

こういった練習を繰り返していくことで、ものの見かたのバランス、広い視野がだんだんと身についてくるのです。そして「笑い」は周りの人とリラックスした関係を築くうえでとても役に立ちます。

 

いかがでしたか?セルフケアの目的や特徴、効果など、知らなかった方には新たに知る機会に、すでに実践されている方にとっては改めて考える機会になりましたでしょうか。

日々の生活や就労にも深く関わるセルフケア。今を健康的に過ごすため、そしてこれからの自分のため、自分流のリカバリープランを活用しながら、セルフケアに取り組んでいきたいですね^^

おまけ:市川のリカバリープラン

・通勤の電車内でイラストを描くこと、自作のイラストや漫画をSNSにアップすること。

・人と話すこと。そして…

自室でヒーローのなりきり玩具を使って、なりきって遊ぶこと!

いつまでも子どもの心を忘れない元保育士の市川なのでした^^

 

※ブログ内の写真及び文章に関しましては、ご本人同意のもと掲載させていただいております。

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