JESD 日本うつ病就労移行支援協会

新杉田の就労移行支援事業所JESD杉田です。精神障がい・発達障がいをお持ちの方を対象に、JESDで毎日行っているセルフケアプログラムについてお話させていただきます。皆さんは心のケアをどのようにしていますか?

2018-04-10

皆さんは心のケアはどのようにしていますか?

こんにちは。

就労移行支援事業所JESD杉田 支援員の東江です。

 

近頃は暖かくなり、過ごしやすい気候になりましたね。

でも朝晩は少し肌寒いですね。

季節の変わり目ですので、お身体ご自愛くださいね(*^^*)

 

今日は「心のケア」のお話をさせていただきます。

 

 

 

皆さんは風邪をひいた時、どうしますか?

 

 

「温かくしてよく眠る」「風邪薬を飲む」

多くの人がこう答えるのではないでしょうか。

正しいケアをすると、やがて良くなります。

私たちは何度か風邪をひいた時にも同じようなケアをして、

風邪を治しています。

風邪を治す方法、歯の衛生を保つ方法など

身体の健康を保つ方法は数えきれない程知っています。

 

 

 

では、心に傷がついて深く落ち込んでいる時はどうしますか?

 

 

「そんな時にどうしていいか分からない」という人もいると思います。
心の病気をお持ちの方は特に、対処法が分からずに
苦しんでいる方もいらっしゃると思います。

 

 

私は辛いことがあって落ち込んだ時に、

「そんなことくらい大丈夫だよ」「気の持ちようだよ」

そんな言葉をかけられたことがあります。

言葉を発した人は私を励まそう、慰めようとして

言ってくれたのだと思います。

そのお気持ちはとてもありがたいものです。

 

 

落ち込んでいた私にとって、その言葉は

プレッシャーのように感じました。

当時の私にとって適切ではない言葉だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

それは仕方のないことで、

私たちは身体の健康については学校や家庭などで学びますが、

心の健康についてはあまり多くは学んでこなかったからです。

また、心の健康を維持する方法は人それぞれ異なることがあります。

間違った方法で手当てをしていると、治るものも治らなかったりします。

自分にあった方法で体調を管理・維持していくのが、

心の病気と向き合う方法だと思います。

 

 

 

 

 

心の病気の一般的な治療法は

・十分な休養

・薬による治療

この2つが治療の柱となっています。

上記に加え、考え方を見直していく

精神療法・心理療法(認知行動療法)が行われています。

 

 

 

ストレスの雨をいっぱいに受け止めたバケツは

やがて抱えきれなくなり、溢れ出てしまいます。

私たちの心も同じで、容量オーバーになる時があります。

 

 

 

そんな時にまずできることは、

十分な休養を取ることです。

 

 

うつ病になりやすい人のタイプとして多く掲げられるのが、

真面目で責任感が強い人です。

「休んではいけない」「周囲に甘えずに働かなくてはいけない」

そう思ってしまう方は少なくないと思います。

 

 

でも心は車と同じで、

オーバーヒートしてしまったら、いったん冷やす(休める)ことが大切です。

 

 

 

精神的なストレスはやっかいなもので、

いつのまにか呼吸が浅くなることもあります。

心だけでなく、身体にもストレスがかかってしまいます。

そんな疲れ切った心と身体を十分に休めてあげます。

 

 

 

 

 

 

十分に休んだら、病気とどう付き合っていくか?

それを考えていきます。

うつ病は風邪のように1日、2日で治る病気ではありません。

階段を1段1段上っていくように、

自分の心と向き合って、治していく病気です。

 

 

私たちは生活をしていると、いろんなストレスに出会います。

心の病気をお持ちの方は健常者よりも

ストレスを感じやすく疲れやすいと言われています。

 

 

 

そのストレスや不調を感じたとき、

家族や医者に相談をすることはとても大切です。

しかし一つ一つストレスを感じる度に、病院を受診するのは

大変なことですよね。

 

 

もしもそれが自分でケアできたなら・・・?

また、他者からは見えない自分の心の状態を

家族や医者、就労先に上手に伝えることができたなら・・・?

 

 

 

自分の体調が悪くなる時のメカニズムや

対処の仕方や伝え方が分かったら、

同じようなストレスにまた出会ったときに

自分でケアすることができ、

正しいセルフケアと治療が受けられるのだと思います。

 

 

 

 

 

このホームページやブログをご覧になってくださっている方は

すでにご存じだと思いますが、

JESDでは毎日利用者さんが自ら行っているプログラムがあります。

それは・・・「セルフケアプログラム」です。

近年精神障がい者の就労率が増えていく一方で、

精神障がい者の就労定着が問題となっています。

それはなぜかというと、

精神障がいをお持ちの方は緊張しやすく疲れやすいため、

状態が不安定になりやすいからです。

 

 

また、他者の目に見えない自分の心の不調などの状態を

同僚や上司に上手に報告することができずに、

企業側からも、

「どういった配慮をすれば良いのか分からない」

というコミュニケーション面の課題があります。

 

 

 

そんな障がい当事者と企業側のコミュニケーション面の課題を解決するために、

川崎市は「K-STEP」というプログラムを作りました。

K-STEPとは・・・

K・・・Kawasaki (川崎)

S・・・Syurou(就労)

TE・・・TEityaku(定着)

P・・・Program(プログラム)

 

「川崎就労定着プログラム」の略です。

文字通り、精神障害者の就労の定着を目的としたプログラムです。

 

 

 

 

 

 

 

 

K-STEPは、

・⾃分で今の状態がわかる(状態把握)

・⾃分でその時々で必要な対処を⾏う(状態にあわせたセルフケア)

・⾃分から上司や仲間に理解してもらい協⼒を依頼する(状態にあわせた配慮の要求)

といった特徴があります。

 

 

 

 

⾃分で今の状態がわかる(状態把握)

 

K-STEPにおいてのセルフケアとは、

仕事で本来のチカラを発揮するために自発的な対処をすることです。

 

 

 

JESDでもこのK-STEPを導入し、

セルフケアシートという、体調を「見える化」できるシートを

利用者さんが毎日入力しています。

 

 

 

セルフケアシートには

「食欲がある」「気分が落ち込む」「不眠」などの

自分の今の状態や、食事・睡眠・服薬の状況を記入します。

 

 

 

 

 

 

1ヵ月、2ヵ月・・セルフケアシートを入力していくと、

状態が良くなったり、悪くなったりするタイミングや引き金が

分かるようになってくると思います。

 

 

 

 

 

 

 

⾃分でその時々で必要な対処を⾏う

 

JESDで毎日セルフケアシートを入力しているMさん。

Mさんは、体調が悪くなる引き金を書き出し、

それに対して自分がどう感じたのか?

その引き金に対しての対処法と効果を

セルフケアシートや別紙に記入していました

 

 

 

まさに〝セルフケアの達人″だと思いました!

書き出してみることで、自分の感情が整理されていけるそうです。

 

 

 

セルフケアの達人のMさんは、

普段の学習もしっかりプランを立てて取り組まれているのが印象的でした。

普段の学習では間違えた箇所をノートにまとめて復習をしていました。

また、定期的にある面談で体調についてお伺いすると

セルフケアシートを用いての体調の報告を

分かりやすく、短い時間でして下さっていました。

学習もセルフケアも無駄無くできています。

 

 

 

 

⾃分から上司や仲間に理解してもらい協⼒を依頼する

 

 

セルフケアプログラムは、
セルフケアシートに入力するだけではなく、

自分の体調を報告する方法も身に着けることができます。

 

 

セルフケアシートを用いての体調の報告は

誰でも簡単にスムーズに行うことができます。

1枚のシートに体調や服薬・食事・睡眠の情報を

入力することができるからです。

 

 

 

 

 

目に見えない心の状態が、

このセルフケアシートを見ると一目瞭然です。

 

 

 

自分自身が今日できること・できないことを、

セルフケアシートを用いてしっかり把握することが大切です。

 

 

 

就労先の同僚・上司に「できないこと」への配慮を求め、

就労先が障害者に対し配慮をすることを合理的配慮といいます。

 

 

障害者雇用している企業に義務付けられているもので、
障害を持つ人々に対して必要な環境整備などの配慮を行うということです。

 

配慮を要求するために、大切なことがあります。
それは・・・就労意欲・貢献意欲です。

 

 

 

働く意欲や、就労先に貢献したいという気持ちが根底にあって

その上で、配慮を要求することがとても大切です。

 

 

 

セルフケアで自己肯定感をUPさせよう!

 

セルフケアはとても奥が深いものです。

セルフケアの方法は人それぞれ異なると思いますが、

自分自身で病気・障がいを把握することができて、

セルフケアの方法を身に着けることができたら、

上手に病気と付き合っていけると思います。

 

 

皆さんがもっと自分自身を認めることができて、

自己肯定感を高めていけるように、

私もセルフケアの知識を深めて利用者さんにお伝えしていきます!

 

 

今後のブログでもセルフケアについてお伝えしていきたいと思います。

また、見学や体験にお越しくださった際に

実際にセルフケアの方法をお伝え致しますので

ぜひお気軽にお越しくださいませ(*’ω’*)

 

 

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