JESD 日本うつ病就労移行支援協会

就労移行支援を利用して8か月、大手クリーニング会社に内定された利用者様にお話を伺いました。就労移行支援を利用したきっかけ、JESDに決めた理由、JESDでの思い出や就職活動の進め方、就職活動を通して感じたことなどについてお話頂きました。

2018-03-04

就労移行支援を利用して8か月、大手クリーニング会社に内定

就労移行支援を利用したきっかけ

就労移行支援を利用される方の要因は様々だと思いますが、Iさんが利用されることになったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

「家庭の事情もあり自宅を中心に生活することがベースとなっていました。自分自身の将来や家族の将来を考えた時に『このままではいけない』と、うまく言葉にすることができませんが込み上げてくるものや決意するものがありました。」

「就職をしたいと思ったことで一番初めに区役所に相談に行きました。というのも私は生活保護を受給していることもあり、まず初めに相談するのは担当のケースワーカーさんだったと思ったからです。」

「その時に『ハローワークを使って就職活動をするのも良いのかもしれないけど、就労移行支援に通ってみたら?』という一言がきっかけで、就労移行支援についてインターネットで調べることにしました。職業経験が浅かったこともあり就労移行支援で学ぶことができることは僕にとって魅力的で、利用してみようという思いになりました。」

 

ケースワーカーさんの言葉がIさんの胸に響いたのですね。

自分自身の将来を変えたいと思ったときに、積極的に動くことができたのはIさんの最大の強みで、それが今回の就職にも繋がりましたね!

 

JESDを選んだ理由

数ある就労支援事業所の中でIさんがJESDを選んだ理由は何だったのでしょうか?

Iさんのご自宅からだと近隣にもたくさんの就労移行支援事業所もありましたが。

 

「初めてJESDを知ったのは就労移行支援をインターネットで検索したときに偶然見つけたのがきっかけでした。JESDを知る前には大きな会社が経営をしているところに見学や体験にも行きましたが、自分が求めているものとは違うように思いました。」

 

Iさんが求めていたものとは何だったのでしょうか?

 

「見学に行ったところが利用されている人がスーツをびしっと着こなして黙々と取り組まれていたのが印象的でした。社会人経験の少ない僕にとってはその環境で訓練をするというのが逆に重苦しくて息が詰まってしまいそうだなと思いました。見学に行ったのも初めてだったので他のところもそうだったらどうしようと不安になって夜寝つきが悪くなってしまうこともありました。」

「JESDが見学に来た時にその印象が変わりました。対応してくれた職員の人もそうでしたが利用されている方も柔らかい雰囲気で来てみたいなって気持ちになりました。支援員さんに『体験に来ない?』と誘われ、すぐにOKをしました。体験したときもその印象は変わらず、ここに通ってみたいと思ったので利用をしました。」

「初めはJESD新横浜に通っていましたが、一番相談にのってくれた宇都木さんが新しくできるJESD横浜に異動することもあり、私も一緒に事業所を変えました。一緒に過ごした利用者さんたちと離れるのは寂しかったですが、就職を考えた時に一番必要な選択をしました。」

 

JESDで学んだこと

JESDは個別支援を大切にしている事業所となりますが、Iさんはどんなことを主体的に学ばれましたか?

 

「MOS検定取得のためのパソコンスキルと就職するための履歴書の書き方や面接の仕方を学習したことです。将来を考えた時にはパソコンスキルは必ず必要だと思っていましたし、支援員さんにも就職に有利になると常々言われていました。パソコンは普段の生活でも使っていますが、WordやExcel等のアプリは使ったことがなく全くの未経験でした。0からとなりましたが支援員さんに教えていただくことで資格を取ることができました。」

「履歴書や職務経歴書は何度も何度も書き直して形にしていきました。特に応募書類の支援してくれたのは西東さんで書き方のコツからテクニックを教えてくれたり、時には厳しい言葉をかけられることも何度も何度も書き直すこともありました。今見返してみると初めは高校生が書いた履歴書かな?と思うくらいでしたが立派なものが出来上がり内定を複数取ることができたのだと思います。」

 

Iさんの学習に向かう姿勢や意欲はとても高いものがありました。

私はIさんに応募書類の支援を中心に行いましたが、厳しい言葉を意図的にかけたこともありました。それでも喰らいついてくるIさんの姿勢があったからこそ、立派なものが出来上がり複数の内定を取れたのだと思います。

自分で学ばれたこととは逆に、私たちの支援により気付きを得たことはありましたか?

 

「僕自身のこともそうですが、家族のことについても悩みがたくさんありました。ただその時には常に宇都木さんが親身になって相談にのってくれました。今まで僕一人で誰にも言えず抱え込んできましたが、一人で悩まなくて良いんだと気が付きました。それからは支援員さんとして支援をしてもらうこともそうですが、お兄ちゃんのような感覚で何でも相談をすることができて僕には本当に合っていたんだと思いました。」

 

信頼できる支援員と巡り合えたことは大きかったと思います。

人生を左右するくらいの人と巡り合うことは滅多にないことです。この出会いが今後も大切にしてもらいたいです。

 

 

JESDでの思い出

JESDを利用して楽しかったことは何でしょうか?

 

「JESDを利用していて楽しかったことは交流会やお昼ご飯の時に色々な人とコミュニケーションを取ることができたことです。色んな年代の方と話をできたことで自分が知らなかったことをたくさん知ることができました。これから就職することを考えた時にはいろんな年代の人と働くことになります。社会生活で必要なコミュニケーション力を知らず知らずのうちに着けることができたんだなと思いました。」

 

逆に辛かったことは何でしょうか?

 

「辛かったことは就職活動の待機時間でしょうか。書類選考の結果待ちや面接の結果待ち、そういった待ち時間が僕にとってはとても辛かったです。JESDを利用しているときは支援員さんや他の人がいるので話をすることで落ち着いていましたが、家に帰り、夜になるとドキドキしていました。不眠にはなりませんでしたが寝つきが悪くなることはありました。」

 

就職活動は積極的に動かれていましたね。面接練習も何度も繰り返して対策したことが懐かしく感じます。

気持ちを落ち着かせるためにしていたことは何がありましたか?

 

「気分転換に自分の好きな音楽を聞いたり映画を見たりしていました。することは何でも良いと思うんですが別のことに集中して考えないようにしていました。」

「寝つきが悪くなることはあってもそれが体調や精神面で影響が出ることはありませんでした。通院時に医師に相談することもありませんでしたし。今振り返ってみるとJESDで毎日日課として記入していたKシートでもそれが読み取れます。セルフケアのために毎日つけていたことが役立っていて、これから仕事をする上でも欠かさずにつけていきたいなって思います。」

 

不調時にしっかりとしたセルフケアをして体調を整えることは、就労を考える上で一番の土台となります。

セルフケアの方法は就職をした際には時間的な兼ね合いから同じような方法は取れなくなるかもしれませんが、Iさんに合った形でしていただければ大丈夫でしょう。

JESDで学んだことで応用ができると思いますよ。

 

就職活動をどのように進めたか

 就職への意欲が高まり就職活動へと進んだときにはそのような形で就職活動をすすめていったのでしょうか?

 

「履歴書や職務経歴書を作るときには自己分析をすることが大切だと教えられました。そこでまず僕はインターネット上にある自己分析サイトを使ってみました。サイトも1つだけでは分析にならないと思い、複数違うところでやってみることで見極めました。そうすると自分の強みとか弱みが何となく見えてきて考えるきっかけにできました。」

「応募書類についてはJESDの書式を使って書きました。さっきも話に出ましたが書いては西東さんに添削をしてもらい内容を濃いものにしていきました。過去に人事をされていた西東さんの経験から、書類選考に通りやすい書き方や、面接の時に大切な話し方やテクニックを教えてもらうことで準備を万全にすることができました。」

 

自己分析には悩んでいましたね。

何が長所で短所なのか、将来何がしたいのか、どんな生活を望むのか、色々な視点から自分を見つめ直すことは就職することだけに留まらない整理が出来たと思います。

応募書類をしながら求人検索をすすめられてきましたが、Iさんにとっての企業の選び方はどのような方法だったのでしょうか?

 

「初めは待遇や福利厚生、休日などがしっかりしているかどうか、そういった条件をちゃんと見ながら選んでいました。でも面接に行くたびに求人に書いてあることと面接官が話す内容が違い、あれっ?っと思うことがありました。そういったこともあり自己分析をし直して自分の将来したいことは何なのかを考えて企業選びをすることに変えました。」

「それに僕は社会人経験が少なかったため教育体制の整った企業が良いと思っていました。1から手取り足取り教えてもらい成長をしていきたいという考えでしたが、宇都木さんに言われて気づいたことがありました。受け身でいるのではなく自分から積極的に学ぶ姿勢が大切で企業はそういう人材を求めているのではないかなって。」

「気持ちが切り替わってからは面接での話す内容が自分でも変わったと思いました。そうしたら面接にもどんどん通過して内定をもらうことができました。」

 

就職活動に積極的に動いたからこそ分かったことだったのかもしれないですね。

仕事をする上でその姿勢を大切にしてもらいたいと思います。これからの自分の未来やキャリアは自分の力で切り拓き、手繰り寄せなければいけませんよ。

内定をもらったときの気持ちって率直にどうしでしたか?

 

「内定をもらったときは嬉しかったです。職務経歴に長い空白があったので内心受かるわけないだろうなって思っていたので、内定をもらった時は小躍りしそうでした。内定の連絡が来て一番最初に伝えたのは宇都木さんでした。その時に宇都木さんの顔が赤くなったのを今でも覚えています。本当に僕のことを思っていてくれたんだって内定をもらう以上に嬉しくなりました。」

 

Iさんと支援員の繋がりは本当に深いものになりましたね。

この関係は卒業をしたからと言って切れるものではないので、何かあったときには頼ってもらって大丈夫ですよ。

内定も一社だけではなく複数社から獲得したことで悩まれていましたが、その内からクリーニング会社に決めた要因は何だったんのでしょうか?

 

「複数の中から一社を選ぶことには苦労しました。この企業がいいのか、それともこっちか、色々な面から見て決めるのは自分の性格のこともあり大変でした。その中から決め手となったのは面接の時の雰囲気や働いている人が活き活き働いているかどうかといったことです。これからそこで働くのだから僕も気持ちよく働きたいなって思いました。」

 

複数から一つを選択することは難しかったと思います。何よりもこれからの人生の選択のため安易に決めれるものではなかったですからね。

Iさんが悩んで決めた就職先は間違っていないですし、きっと気持ちよく働くことができると思います。

 

就労移行支援を考えている人に向けて

就労移行支援を利用して就職が決まりましたが、もし就労移行支援の利用を考えている人や悩んでいる人がいたら何と声をかけるでしょうか?

 

「難しいことを考えずにちょっと遊びに行ってみるかな?位の軽い気持ちで見学や体験に行ってみるべきだと思います。行ってみて初めて分かることも多いでしょうし、支援員さんは時に優しく、時に厳しく接してくれる人が多いです。僕もそうでしたが相談できる人ができたことで就職を前向きに考えることができましたし、いいところに就職を決めることができました。悩んだら行動してみてください。」

Iさんのその言葉で何かきっかけとなり未来が明るくなる人が増えると嬉しいですね。

 

JESDの仲間へ向けてのメッセージ

「就職という壁は高く感じるかもしれませんが、空白期間の長い僕でも就職ができました。今は売り手市場とのことですが、焦らずに自身の価値を高め良い条件の企業を探してもらえたらと思います。新横浜と横浜を合わせて半年ほどの短い期間ではありましたが色々な行事を通して皆様にお世話になりました。」